営業チームからの「このCRMだと見たい情報が見られない」という要望に応えるのに苦労していた。既存のSaaS CRMは確かに機能は充実してるんだけど、使ってるうちに「いや、うちのプロセスはこう」という細かい要求が次々出てくる。それを叶えるたびに、ベンダーのロードマップを待つか、高額なカスタマイズ費用が発生する。ならセルフホストなCRMで自分たちでコントロールできないか、と探してたら見つけたのがこのツール。
実際にセットアップしてみると、環境構築の手順は割と親切で、git clone してから npm install 、docker-compose up で基本的な動作環境が整った。初期状態のUIもデザインが洗練されていて、「あ、これなら営業が使いやすそう」と思えるレベル。データベーススキーマもPostgresベースで、拡張性を視野に入れた設計になってる。
ここが何より良かったのは、カスタムフィールドの追加や画面のレイアウト変更が、UIから直感的にできるという点。わざわざコードを書かなくても、営業の要望をそのまま形にできる。「案件ステージの中間に『提案待機中』を追加したい」「顧客詳細画面に過去の契約履歴を埋め込みたい」みたいな要求に、その日のうちに対応できる。従来のSaaS CRMでこれをやろうとすると、API連携を組むか、複雑なワークフロー設定を組む必要があった。
ただし、初期構築はやっぱり手間がかかる。テンプレートはあるけど、完全に自分たちのプロセスに合わせるには、フロントエンド側の理解も必要になることがある。ドキュメントも充実度はまだこれからという感じなので、わからないことがあれば、リポジトリのIssueを漁ったり、コードを読む覚悟は要る。
結論として、SaaS CRMの制約に困ってるなら、一回試してみる価値はある。特に営業プロセスが複雑だったり、既存システムとの連携が必要だったりするなら、セルフホストで自分たちがコントロール可能な形にする方が、長期的には投資効率がいい。もちろん、シンプルな顧客管理なら既存のSaaS CRMで充分な場面も多いけど。