Claude認定資格(Claude Certified Architect ほか)は、Anthropicが2026年3月に始めた認定プログラムだ。2026年7月に4試験へ拡大し、受験はPearson VUE経由へ移行した。2026年8月27日に公式の認定一覧を確認した時点でも4試験のままで、5つ目の告知は無い。同じ時期にAIエンジニアの選択肢そのものも急に増えている——生成AIパスポート、G検定、E資格、そしてClaude認定アーキテクト(CCAR-F)。さらにAWSは同年3月、長年のフラッグシップ資格「ML Specialty」を廃止し、AI Practitioner・ML Engineer Associate・Generative AI Developer Professionalの3資格に再編した。どれを選ぶべきか、目的によって答えが変わる。

この記事では、Claude APIの料金・コスト管理は Claude API 料金完全ガイド2026|Sonnet 5/Opus 4.8/Fable 5を計算機で試算 に委ねつつ、生成AI資格の選び方に絞って整理する。とくに新顔のClaude認定アーキテクト(CCAR-F)は、費用・受験資格・難易度が他の資格とまったく違うので、最初に「1枚の図」で全体像をつかんでから読み進めてほしい。

Claude認定資格4試験を1枚に要約したダッシュボード。Associate/Developer/Architect-Foundations/Architect-Professionalの4試験、4試験とも英語のみ、有効期限12か月(期限内は無料の非監督アセスメントで更新)、個人単独では受験不可(Partner Network加盟と会社ドメインのメールが必要)、Claude Codeの出題比率はArchitect-F 20%・Architect-P 7%(参考値)・Developer-F 3.1%・Associate-F 独立ドメイン無し、費用$99〜$175、合格720/1,000、再受験は14→30→90日
Claude認定資格4試験を1枚で。数値は各試験の公式Exam Guide(Version 1.0・Effective July 2026)とAnthropic Partner Academyの認定一覧で2026年8月27日に確認したもの(CCAR-Pの出題比率のみ第三者まとめによる参考値)

この1枚が示すとおり、CCAR-Fは「Claudeを使えるか」ではなく「Claudeで本番システムを設計できるか」を問う試験だ。以下では、この資格の中身と、他の生成AI資格(生成AIパスポート・G検定・AWS/Google/Azureのクラウド認定)との使い分けを、難易度・費用・対象者の3軸で整理していく。

2026年8月27日時点の状況(一次情報で再確認済み)
本記事は公開後に複数回更新している。以下はAnthropic Partner Academy の認定一覧同 Certifications FAQPearson VUE 公式、および各試験の公式Exam Guide(Version 1.0・Effective July 2026)で確認した内容:
試験数は4つのまま:Associate–Foundations(CCAO-F)/Developer–Foundations(CCDV-F)/Architect–Foundations(CCAR-F)/Architect–Professional(CCAR-P)。5つ目の認定やセラー専用トラックは、認定一覧ページに掲載されていない(「coming soon」表記も無し)
有効期限は12か月:2026年6月30日に6か月から延長され、それ以前の取得者も自動的に12か月へ延長された。期限内の更新は無料(非監督アセスメント)
再受験は14日→30日→90日:ローリング12か月で同一試験は最大4回まで。受験料は毎回発生する
日本語対応は無し:4試験とも英語のみ。日本語版の告知は確認できない
受験資格は変わらずPartner Network経由:会社ドメインのメールが必要で個人メール不可。本記事が初出時に書いた「2026年夏以降に広く提供予定」は、2026年8月27日時点で実現を確認できていない
この記事で分かる3つのこと
日本語で受けられるのか:4試験すべて英語のみ。何が英語で、何なら日本語で準備できるのかを切り分ける
Claude Codeの資格はあるのか:単独資格は無い。ただし出題比率は試験ごとに3.1%〜20%と別物で、狙う試験を間違えると準備が空振りする
自分が受けられるのか・維持できるのか:個人単独では申し込めない受験資格の実態と、有効期限12か月・更新・再受験のルール

2026年の生成AI資格マップ — 選択肢が増えた背景

2026年現在、日本で取得できる生成AI関連の資格・認定は10種類以上に達している。背景には、企業がAI活用の「スキルの可視化」を求め始めたことがある。

AIエンジニアリングの文脈では、資格は大きく3つの目的に分かれる。

リテラシー証明: 生成AIの仕組みと倫理を理解していることを示す(生成AIパスポート、G検定)
実装スキル証明: 特定のプラットフォームでシステムを構築できることを示す(AWS ML認定、Google ML認定)
設計力証明: 本番AIシステムのアーキテクチャを設計できることを示す(Claude認定アーキテクト、E資格)

Claude認定アーキテクトが狙っているのは3番目の「設計力証明」だ。チャットの使い方ではなく、Claude APIを使った本番システムの設計判断力を問う。

graph TD A[生成AI資格の目的] --> B["リテラシー証明
初心者・ビジネス職向け"] A --> C["実装スキル証明
クラウドエンジニア向け"] A --> D["設計力証明
AIアーキテクト向け"] B --> B1["生成AIパスポート
¥11,000 / 合格率79%"] B --> B2["G検定 JDLA
¥12,980 / 合格率65-80%"] C --> C1["AWS AI Practitioner
$100 / 難易度低"] C --> C2["AWS ML Engineer Associate
$150 / 難易度中"] C --> C3["AWS GenAI Developer Pro
$150 / 難易度中-高"] C --> C4["Google Professional ML
$200 / 難易度高"] C --> C5["Azure AI Engineer
$165 / 難易度中"] D --> D1["E資格 JDLA
¥33,000 / 難易度高"] D --> D2["Claude Certified Architect
$125 / 難易度中-高"]

2026年に動いたポイント

2026年は資格市場で3つの大きな変化があった。ひとつはAnthropicのCCAR-F開始(3月12日)。他のAIプロバイダーに先行した業界初の「特定AIアーキテクト向け認定」だ。OpenAIにはまだ相当する資格がない。

もうひとつはAWSの認定資格ポートフォリオの全面再編。長年のフラッグシップだった「AWS Certified Machine Learning – Specialty($300)」が2026年3月31日に廃止され、3資格に分割された。入門向けのAI Practitioner、実装者向けのML Engineer Associate、本番GenAIシステム設計者向けのGenerative AI Developer Professionalの3層構造になった。

3つ目はエンタープライズ規模のスキルアップ投資。Accentureが3万人のプロフェッショナルにClaude研修を展開、Cognizantが約35万人の社員にClaudeアクセスを開放するなど、企業レベルでの資格需要が急拡大している。

Claude認定資格の全体像——認定アーキテクト(CCAR-F)を軸に4試験を把握する

Claude認定アーキテクト — Foundations(略称CCAR-F)はAnthropicが2026年3月12日に開始した初の公式技術認定資格だ。

Anthropic Academyの「Become a Claude Certified Architect」公式ページ。Register for the Exam / Download the exam guide のボタン、Exclusive for Anthropic Partners(〜301レベル)、120 min Proctored Exam(60問・外部リソース不可)、Your Score Report(2営業日でデジタル証明書)、Free for Early Access(先着5,000名無料/以降99ドル)の4項目を表示
Anthropic Academyの公式CCAR-F案内ページ(初出時)。「120分・60問・外部リソース不可」は現在も同じ。※費用は初出時の「先着無料/以降99ドル」から2026年7月に$125(Professional $175)へ改定済み(出典: paullarionov/claude-certified-architect README、原典はAnthropic Academy)

この公式ページが示す通り、CCAR-Fが問うのは「Claudeで何を作れるか(=本番グレードのアプリ設計)」だ。読者の関心である「①何が学べる/②何を解決する/③何を代替できるのか」に沿って言えば、①Claude API・Claude Code・MCPを使った本番アーキテクチャの設計判断、②「AIを触れる人」と「AIシステムを設計できる人」を客観的に区別する物差しの不在、③これまで各社バラバラだったLLM実装スキルの証明を1つの認定に集約する——これがCCAR-Fの立ち位置だ。

4試験を1枚で比較する(公式Exam Guide実数値)

まず全体像から。以下は4試験の公式Exam Guide(Version 1.0・Effective July 2026)と Anthropic Partner Academy の認定一覧に記載された数値で、2026年8月27日に確認したものだ。

項目 Associate–F
(CCAO-F)
Developer–F
(CCDV-F)
Architect–F
(CCAR-F)
Architect–P
(CCAR-P)
費用 $99 $125 $125 $175
問題数 60問 53問 60問 63問 ※1
試験時間 120分 120分 120分 120分
合格スコア 720 / 1,000 720 / 1,000 720 / 1,000 720 / 1,000
有効期限 12か月 12か月 12か月 12か月
言語 英語のみ 英語のみ 英語のみ 英語のみ
Claude Codeの比重 独立ドメイン無し 3.1% 20% 7% ※1
主な対象者 業務でClaudeを使う非エンジニア(オペレーション・マーケ・PM・コンサル) Claude API/Agent SDK/MCPで実装する開発者 本番システムを設計するソリューションアーキテクト 上位のアーキテクト
出題構成 7ドメイン 8ドメイン(25スキル) 5ドメイン+シナリオ4/6 7ドメイン ※1

※1 CCAR-P のみ、公式Exam Guide PDFの一般公開URLを本記事執筆時点で確認できなかった。問題数・ドメイン比率は第三者のコミュニティまとめ(Anthropic非公式)に基づく参考値で、当サイトでは一次情報として未検証扱いとする。費用・試験時間・合格スコア・有効期限は Partner Academy と FAQ で確認済み。

4試験は「難易度の階段」ではなく「役割の分岐」だ。Associate は非エンジニアの業務利用者、Developer は実装者、Architect は設計者を対象にしており、公式Exam Guide も Associate について「APIを相手に開発する人や、エージェント型システムを設計する人を対象にしていない」と明記している。上位資格を取るために下位を取る必要は無く、前提資格も設定されていない。

試験の基本情報(公式確認済み)

項目 内容
正式名称 Claude Certified Architect — Foundations(CCAR-F)
提供元 Anthropic(Skilljar / Anthropic Academy経由)
開始日 2026年3月12日
問題数 60問
試験時間 120分
形式 選択式(シナリオベース多肢選択)
監視方法 Pearson VUE(OnVUE オンライン監督/テストセンター)※従来のProctorFreeから移行
受験環境 完全クローズドブック(AI・ドキュメント一切不可)
合格スコア 720 / 1,000(スケールドスコア)
費用 $125(Architect–Foundations)/ $175(Professional)※2026年6月30日に$99から改定・先着無料枠は終了
受験資格 Claude Partner Network加入(組織単位登録が必要)
結果通知 2営業日以内
認定証 LinkedIn共有可能なデジタルバッジ発行

出典:Anthropic公式発表 — Claude Partner Network

受験資格と申込プロセス

個人単独での受験はできない。申込には以下のプロセスが必要になる(詳細は後述の「個人では受験できるのか」を参照)。

  1. 組織として claude.com/partners からClaude Partner Network(無料)に申請
  2. anthropic.skilljar.com でアクセスリクエストを送信
  3. Anthropic Academyの13コースの無料準備コース(200レベル)を受講
  4. 公式Exam Guide PDFをダウンロード
  5. 本試験をスケジュール

公式推奨の前提経験は「Claude APIで6か月以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト・AIエンジニア」だ。

受験アクセスの現状(2026年8月27日確認)
受験はPearson VUE経由に移行し、プログラムは有料化・拡大された。一方で受験資格は依然としてClaude Partner Network加盟組織のメンバー(会社ドメインのメール)が必要な構造が続いている。前提資格・必修コースは設定されていないため、塞がれているのは実力要件ではなく申込経路だ。

AnthropicによるパートナーエコシステムのAI人材育成規模

このCCAR-Fが注目される背景に、Anthropicのエンタープライズ戦略がある。Accentureは3万人のプロフェッショナルを対象にClaude研修を進めており、CogniZantは約35万人の全社員にClaudeアクセスを開放した。大企業がClaude活用の内製スキルを組織として評価・認定する仕組みを必要としており、CCAR-Fはその要請に応えた資格だ。

この章のポイント ・CCAR-Fは2026年3月12日開始のAnthropicの初公式技術認定資格
・60問・120分・選択式・完全クローズドブック・合格スコア720/1,000
・受験にはPartner Network(組織登録)経由が必要。前提資格・必修コースは無い


5つの出題ドメインと試験の特徴

試験の出題範囲は5つのドメインに分かれ、公式Exam Guideで比率が公開されている。

pie title CCAR-F 出題ドメイン比率 "Agentic Architecture & Orchestration" : 27 "Claude Code Configuration & Workflows" : 20 "Prompt Engineering & Structured Output" : 20 "Tool Design & MCP Integration" : 18 "Context Management & Reliability" : 15
ドメイン 比率 主なトピック
Agentic Architecture & Orchestration 27% マルチエージェント設計、オーケストレーション、エージェント間通信、サブエージェント委譲パターン
Claude Code Configuration & Workflows 20% Claude Codeの設定・CI/CD統合・ワークフロー自動化、Hooks、スキル設計
Prompt Engineering & Structured Output 20% JSONスキーマ設計、構造化出力、プロンプト設計パターン、プロンプトインジェクション対策
Tool Design & MCP Integration 18% ツール定義、Function Calling、Model Context Protocol、ツール選択の設計判断
Context Management & Reliability 15% コンテキスト窓管理、エラーハンドリング、再試行戦略、信頼性パターン

出典:CCAR-F 公式Exam Guide(Anthropic Academy)

試験の特徴:シナリオベース出題

全問題は6つのシナリオコンテキストから4つがランダムに選ばれ、各設問がそのシナリオに紐付く形式だ。公式の例として示されているシナリオは以下の通り:

・カスタマーサポートエージェント
・マルチエージェント研究システム
・CI/CD向けClaude Code統合
・エンタープライズ向けツールオーケストレーション

単純な知識問題ではなく、「このシナリオでどの設計パターンを選ぶか」という実践的な判断力を問う。正解の選択肢は常に「健全なエンジニアリング判断」を示しており、部分的な知識しかない受験者を惑わすdistractorが設計されていると複数の受験者が報告している。

CCAR-FとClaude Code実務の関連

Domain 2(Claude Code Configuration & Workflows)はCCAR-Fの20%を占める。Claude Codeの実務経験があると直接有利に働く領域だ。Claude Code AgentのHooks設定、マルチエージェントワークフロー、CI/CD統合のパターンは試験で出題される可能性が高い。

Anthropic Academyの準備コース(13コース)
試験勉強の中心は、Anthropic Academyが無料公開している13の準備コース(200レベル)だ。Partner Network未加入でも受講可能。コース修了後に本試験(300レベル)へ進む流れになる。試験は完全クローズドブックなので、コース内容を理解・記憶することが必須。

この章のポイント ・最大ドメインはAgentic Architecture(27%)— マルチエージェント設計が試験の核心
・Claude Code関連が20%を占め、他のAI認定資格とは異なる特徴
・シナリオベースの出題形式で、実務経験なしでは対応が難しい


Claude認定資格は日本語で受けられるか

受けられない。2026年8月27日時点で、4試験はすべて英語のみの提供だ。Anthropic Partner Academy の Certifications FAQ が提供言語を英語のみと明記しており、日本語版の提供予定に関する告知は公式のどこにも見当たらない。

ここで混乱が起きやすいのは、「日本語対応」と書かれた教材が数多く存在することだ。Udemyには「日本語問題×英語問題集」という講座があり、GitHubにも日本語の対策リポジトリがある。だがそれらは教材が日本語なのであって、本試験が日本語になるわけではない。本番で画面に出るのは英語だけだ。

何が英語で、何なら日本語で準備できるか

場面 言語 補足
本試験の設問・選択肢 英語のみ 日本語版なし
CCAR-Fのシナリオ本文 英語のみ 6シナリオ中4つが出題される。1シナリオあたりの読解量が大きい
Pearson VUEの受験画面・受付手続き 英語 オンライン監督(OnVUE)の本人確認も英語でのやり取り
公式Exam Guide(PDF) 英語のみ 出題ドメインと比率が載る唯一の一次資料
Anthropic公式ドキュメント 一部日本語あり 日本語化されている範囲は領域ごとに差がある
コミュニティ製の対策教材 日本語あり 非公式。内容の正確性は公式Exam Guideで裏取りが要る

日本語話者にとって何が実際の負荷になるか

単語の意味が分かるかどうかより、時間が効いてくる。CCAR-Fは60問120分で、単純計算すると1問2分だ。そこにシナリオ本文の読解が上乗せされる。CCAO-Fは60問120分、CCDV-Fは53問120分なので1問あたりの時間はやや長い。

対策として現実的なのは、公式Exam Guideの英語表現をそのまま覚えてしまうことだ。出題ドメイン名(Agentic Architecture & Orchestration、Tool Design & MCP Integration など)や公式ドキュメントの用語は試験本文にもそのまま出てくる。日本語訳を介して理解していると、本番で英語表記と結びつかず時間を失う。

「日本語で受けられない」ことは足切りではない
本試験はクローズドブックだが、問われるのは英語力ではなく設計判断だ。選択肢は「健全なエンジニアリング判断」を選ばせる作りになっており、英文自体は技術ドキュメントの平易な英語に近い。普段からAnthropicの公式ドキュメントを英語で読んでいるなら、言語が理由で不合格になる可能性は低い。逆に日本語訳された記事だけで学習してきた場合は、用語の英語表記に慣れる時間を準備計画に足しておきたい。

この章のポイント ・4試験とも英語のみ。日本語版の告知は無い(2026年8月27日時点)
・「日本語対応」を謳う教材は”教材が日本語”であって”試験が日本語”ではない
・実際の負荷は語彙より時間。公式Exam Guideの英語表記をそのまま覚えるのが最短


Claude Codeの資格はあるのか——出題比率は試験ごとに3.1%〜20%

Claude Code単独の認定資格は存在しない。2026年8月27日時点で Anthropic が提供する認定は前述の4試験だけで、認定一覧ページに「Claude Code認定」は無い。

ただし「Claude Codeのスキルを資格で示したい」という目的なら、答えは「無い」で終わらない。Claude Codeは4試験すべての出題範囲に関わっており、その比重が試験ごとにまったく違うからだ。ここを取り違えると、準備が丸ごと空振りする。

公式Exam Guideが示すClaude Codeの比重

試験 Claude Codeの扱い 比率
Associate–F(CCAO-F) 独立ドメインなし。「Configuration and Knowledge Management」(12%) に設定・ナレッジ管理として含まれる
Developer–F(CCDV-F) Domain 3「Claude Code」(単一スキル “Claude Code Operation”) 3.1%
Architect–F(CCAR-F) Domain 3「Claude Code Configuration & Workflows」 20%
Architect–P(CCAR-P) 「Developer Productivity & Operational Enablement」 7% ※参考値・未検証
Claude Codeの出題比率を4試験で比較した横棒グラフ。Architect–Foundations(CCAR-F)Domain 3が20%、Architect–Professional(CCAR-P)が7%(参考値)、Developer–Foundations(CCDV-F)Domain 3が3.1%、Associate–Foundations(CCAO-F)は独立ドメイン無しで0%
公式Exam Guide が示すClaude Codeの出題比率。「Claude Codeなら Developer 試験」という直感とは逆に、Architect–Foundations が約6.5倍の比重を置いている(CCAR-Pのみ第三者まとめの参考値)

名前から想像される順序と、実際の比重は逆になっている。「Claude Codeは開発ツールだから Developer 試験だろう」と考えるのが自然だが、公式Exam Guideの実数値では Architect–Foundations(20%)が Developer–Foundations(3.1%)の約6.5倍だ。CCDV-Fで Claude Code に割り当てられているのは53問中およそ1〜2問に相当する分量しかない。

それぞれの試験で実際に何が問われるか

CCDV-F の Domain 3 は “Claude Code Operation”(3.1%) の1スキルのみで、公式Exam Guideはその範囲を「Claude Codeのコアコンポーネント(Rules・Skills・Commands・Agents・Agent Memory)、機能(セッション管理、ビルトインおよびカスタムのスラッシュコマンド、ヘッドレスモード、ストリーミングモード、auto-mode)、CLAUDE.mdの階層、リポジトリ初期化、settings.json の設定」と記述している。操作・設定を知っているかを問う範囲だ。

ただしCCDV-Fでは Claude Code 関連の知識が Domain 3 だけに閉じていない点に注意したい。Domain 2 の “Configuration Management”(4.1%) が CLAUDE.md・settings.json・プラグイン依存関係を、”Claude Application Design”(8.6%) が「Claude Code・Desktop・claude.ai・API・SDK の各インターフェースでClaudeが指示をどう解釈するか」を扱う。ドメイン名で数えると3.1%だが、CLAUDE.md や設定まわりの知識は実質的にもう少し広く効く。

一方 CCAR-F の Domain 3 は20%を占め、設定・ワークフロー自動化・CI/CD統合・Hooks・スキル設計といった運用設計側に寄っている。「Claude Codeをどう使うか」ではなく「チームの本番ワークフローにどう組み込むか」を問う配分だ。

結局どれを受けるべきか

Claude Codeを日常的に使いこなしていることを示したい → CCAR-F(20%)。Claude Code経験が最も直接的に効く
Claude API・Agent SDK・MCPでアプリを実装できることを示したい → CCDV-F。Claude Codeは3.1%なので、ここを主戦場と考えて準備すると配分を誤る
エンジニアではなく、業務でClaudeを使う立場 → CCAO-F。Claude Codeの独立ドメインは無い

Claude Code そのものの機能・設定を体系的に押さえたい場合は、Claude Code完全ガイド2026|インストールから実践活用まで が出題範囲(Rules・Skills・Commands・CLAUDE.md階層・settings.json)とほぼ重なる。

この章のポイント ・Claude Code単独の認定資格は存在しない(2026年8月27日時点)
・出題比率はCCAR-F 20% vs CCDV-F 3.1%。名前で選ぶと約6.5倍の差を取り違える
・CCDV-FでもCLAUDE.md・settings.json関連は別ドメインに散っており、ドメイン名の数値だけでは実際の比重を測れない


生成AI資格の横断比較:難易度・費用・対象者

生成AI資格を目的・難易度・費用の3軸で比較する。日本のエンジニア・ビジネスパーソンが実際に選択肢として検討するものをまとめた。この比較が答えるのは読者の3問のうち「③何を代替できるのか」——つまり、限られた学習時間と受験費用を、どの資格に振り分けるべきかという判断だ。

Claude Certified Architect Foundationsのデジタル認定バッジの例。「FOUNDATIONS」「Claude Certified Architect」「Paul Larionov」の氏名と、周囲に「ANTHROPIC CERTIFIED」の円環、中央にAnthropicのロゴが配置されたオレンジ色の多角形バッジ
合格者に発行されるCCAR-Fのデジタルバッジ実例。LinkedInで共有でき、Claudeを使う企業が認識する証明として機能する(出典: paullarionov/claude-certified-architect README)

主要生成AI資格 横断比較表

資格名 提供元 難易度 費用 対象者 日本語対応
生成AIパスポート 一般社団法人生成AI活用普及協会 ★☆☆☆☆ ¥11,000 一般・初心者
G検定(JDLA) 日本ディープラーニング協会 ★★☆☆☆ ¥12,980 ビジネス職・学生
E資格(JDLA) 日本ディープラーニング協会 ★★★★☆ ¥33,000〜 AIエンジニア
Azure AI Engineer Associate Microsoft ★★★☆☆ $165 Azureエンジニア ○(一部)
Google Professional ML Engineer Google Cloud ★★★★☆ $200 GCPエンジニア
AWS Certified AI Practitioner AWS ★★☆☆☆ $100 AI/ML基礎を学ぶ全職種
AWS Certified ML Engineer – Associate AWS ★★★☆☆ $150 ML実装エンジニア(AWS)
AWS Certified Generative AI Developer – Professional AWS ★★★★☆ $150 Bedrock/GenAI開発者
AWS Certified ML – Specialty AWS $300 2026年3月31日廃止
Claude Certified Architect Foundations(CCAR-F) Anthropic ★★★☆☆(300レベル) $125(Partner必須/Pro $175) Claude APIエンジニア △(英語のみ)
OpenAI Certification OpenAI 未提供

日本固有の生成AI資格の位置づけ

生成AIパスポートは、生成AIに関する基本的な知識と倫理を問う入門資格だ。2026年2月の試験合格率は78.84%と高く、AIを業務で活用し始めたビジネスパーソンの「最初の一枚」として機能している。受験のしやすさ(オンライン、年複数回)が強みで、IT企業・大企業で取得奨励の動きが広がっている。

G検定(ジェネラリスト検定)は、ディープラーニングの理論から活用事例、倫理まで幅広く問う。合格率65〜80%で難易度は「普通」水準。AIプロジェクトのマネジメントや要件定義に関わるビジネス職・非エンジニアに向いている。

E資格(エンジニア資格)はJDLAが認定したプログラムを修了した上で受験する上位資格。数学・アルゴリズム・実装を問う難易度が高い試験で、MLモデルを自分で実装・改善できるエンジニア向けだ。

「とりあえずG検定」は目的を明確にしてから
G検定は知識確認として有用だが、Claude APIを使ったシステムを設計・構築する実務では直接役立たないケースが多い。資格取得の目的(社内評価のため/転職市場でのアピール/実力確認)を先に明確にしてから選ぶことを推奨する。

AWS認定資格の3層構造(2026年再編後)

2026年3月31日をもってAWS Certified Machine Learning – Specialty($300)が廃止された。AWSはその後継として3つの認定を新設している。

ML Specialty保持者への注意
2026年3月31日以前に取得したML Specialtyは取得日から3年間有効。更新受験も同日以前なら可能だった。現在は廃止済みのため、新規取得はできない。後継資格への移行が推奨されている。

AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01)

項目 内容
レベル Foundational(入門)
試験時間 90分
問題数 65問(スコア対象)+15問(未採点)
費用 $100
合格スコア 700 / 1,000
前提経験 なし(AI/ML基礎知識があれば十分)
対象 開発者・データサイエンティスト・ビジネス職を問わず、AWS上の生成AI・ML・AI基礎を理解したい全職種

出題ドメインは生成AI・ファウンデーションモデルの基礎概念、AWS AI/MLサービスの概要(Bedrock、SageMaker等)、責任あるAIの原則など。実装コードは問われない。G検定の「AWS版」に近い位置づけで、既存のAWSエンジニアがAI/MLの知識を補完する最初の一歩として有効だ。

AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate(MLA-C01)

項目 内容
レベル Associate(中級)
試験時間 130分
問題数 多選択式・シナリオ問題含む
費用 $150
合格スコア 720 / 1,000
前提経験 ML実務 1年以上、AWS実務 1年以上
対象 AWSでMLモデルをビルド・訓練・デプロイ・監視するMLエンジニア

SageMaker・Bedrock・Glueを中心に、データ前処理・モデル訓練・エンドポイントデプロイ・MLOpsまで問う。廃止されたML Specialtyの中核を引き継いだ資格で、AWSでML基盤を担当するエンジニアの基準認定として機能する。

AWS Certified Generative AI Developer – Professional(AIP-C01)

項目 内容
レベル Professional(上級)
試験時間 205分
問題数 65問(スコア対象)+20問(未採点)
費用 $150
合格スコア 750 / 1,000
前提経験 AWS GenAI開発の実務経験
対象 Amazon Bedrockを使ったGenAIアプリ・RAGシステムを本番環境で構築・最適化できる開発者

出題ドメインはFM統合・データ管理・コンプライアンス(31%)、実装・統合(26%)、AI安全・セキュリティ・ガバナンス(20%)など5領域。Bedrock Agentsを使ったエージェント設計、GuardrailsによるAI安全策、ナレッジベース管理が中心テーマだ。

CCAR-FとAWS認定の棲み分け

graph LR A["AWS AI Practitioner
AI/ML基礎 全職種向け
$100 / 90分"] B["AWS ML Engineer Associate
ML実装・MLOps
$150 / 130分"] C["AWS GenAI Developer Pro
Bedrock/RAGシステム
$150 / 205分"] D["Claude Certified Architect
マルチエージェント設計
Claude API特化 $125"] A -->|"スキルアップ"| B B -->|"GenAI専門化"| C A -->|"Claude特化"| D style A fill:#FF9900,color:#000 style B fill:#FF9900,color:#000 style C fill:#FF9900,color:#000 style D fill:#4a4a4a,color:#fff

AWS GenAI Developer ProfessionalとCCAR-Fは、どちらも「本番GenAIシステム設計」を問う上位資格だが、プラットフォームが正反対だ。

比較軸 AWS GenAI Developer Pro CCAR-F
中心プラットフォーム Amazon Bedrock Claude API
エージェント Bedrock Agents Claude Code + MCP
RAG Bedrock Knowledge Bases ツール設計で実装
コンテキスト管理 △(ドメイン外) ◎(Domain 5、15%)
試験時間 205分(長い) 120分
前提資格 AWS AI Practitioner推奨 なし(Partner登録必要)

AWSスタックで開発しているエンジニアにはGenAI Developer Professional、Claude APIを主力にしているエンジニアにはCCAR-Fが直接的な価値を持つ。両方を持つことで「プラットフォームを問わずGenAI設計ができる」エンジニアとしてのポジショニングが可能になる。

Google・Azureとの比較

Google Professional ML EngineerはVertex AI・BigQuery MLを中心としたMLシステム設計を問う。Azure AI Engineer AssociateはAzure Cognitive Services・OpenAIサービスの統合設計が中心だ。いずれも自社クラウドのAIサービスを「インフラ層から使いこなす」能力を評価するが、CCAR-FのようなLLMアーキテクチャ固有の設計パターン(プロンプトエンジニアリング、MCPプロトコル設計、エージェントオーケストレーション)は問われない。

この章のポイント ・AWSはML Specialtyを廃止し、AI Practitioner(入門)・ML Engineer Associate(中級)・GenAI Developer Professional(上級)の3層に再編
・CCAR-FとAWS GenAI Developer Proは「本番GenAI設計者」という同じ対象者に向けた資格だが、扱うプラットフォームが異なる
・生成AIパスポート・G検定はリテラシー確認の入門資格。実務エンジニアが今から取るならCCAR-Fや各社クラウド認定の方が実践的
・OpenAIにはまだ公式認定資格がなく、CCAR-FとAWS GenAI Proが業界で先行している


Claude認定資格の難易度の実態——受験者の声から

公式は本試験を「300レベル(生産環境の実システム設計を対象)」と位置づけている。実際の受験者のレビューからは以下のことが確認されている。

受験者レビューのまとめ

情報源 主な内容
Medium(Balaji Ashok Kumar) 「シナリオは現実的で、distractorは部分的な知識しかない人には本当に惑わされる設計。正解は常に健全なエンジニアリング判断を示している」
bigtechcareers.com Claude/LangChain/MCPを日常的に使うAI実務経験3.7年のエンジニアが5日間の準備で合格。初心者は2〜10週間が目安
lowcode.agency 「経験豊富なAI開発者なら2〜4週間、Claudeが初めての開発者なら2〜4ヶ月」
Medium(Reliable Data Engineering) 985/1,000のスコアでの合格報告あり。Agentic Architecture、MCP Tool Integration、マルチエージェントオーケストレーションの深さは本物と評価

難易度の客観的評価

「APIを叩いたことがある」だけでは合格できない試験設計になっている。公式Exam Guideは「Claude APIで6か月以上の実務経験」を推奨前提としており、試験問題のdistractorは「それらしいが誤った設計選択」で構成されているという報告が複数ある。

特に難しいと報告されているのが以下の3点だ:

  1. Agentic Architectureの深さ: マルチエージェントシステムの設計パターン(オーケストレーター vs. サブエージェント、並列実行戦略など)が詳細に問われる
  2. MCPのアーキテクチャ理解: MCPサーバーの設計、認証、複数システム統合の判断
  3. コンテキスト管理の最適化: 長い会話履歴の管理、トークン効率化とレスポンス品質のトレードオフ
Claudecertifications.comの無料スタディガイド
コミュニティサイト claudecertifications.com では無料のスタディガイドと練習問題が公開されている。Udemyにも模擬試験コース(有料)がリリースされており、公式Exam Guide以外の準備オプションが充実してきている。

この章のポイント ・公式「300レベル」の実践的な難易度。チュートリアル程度の知識では合格困難
・実務経験者(6か月以上)が5日〜数週間の準備で合格という報告が複数
・Claude APIの「使える」から「設計できる」へのスキルギャップを問う試験設計


個人では受験できるのか——受験資格の実際

2026年8月27日時点で、個人が単独で申し込むことはできない。Anthropic Partner Academy の Certifications FAQ は、受験者が Claude Partner Network 加盟組織に所属し、認識されたパートナー企業のドメインのメールアドレスで登録することを条件として明記している。個人のメールアドレスは受け付けられない。

ここで混同されやすい2つの「条件」を切り分けておきたい

  設定されているか 公式の記述
前提資格・必修コース 無い CCDV-F公式Exam Guideは「この試験を受けるための必須の前提資格やコースは存在しない」と明記。推奨経験はあくまで推奨で、認定は試験の成績のみで与えられる
受験資格(申込経路) ある Claude Partner Network加盟組織のメンバーであること。会社ドメインのメールが必要

つまり塞がれているのは「実力の入口」ではなく「申込の経路」だ。下位資格を先に取る必要も、指定コースを修了する必要も無い。CCAO-Fを飛ばしていきなりCCAR-Fを受けることも制度上は問題ない。

申込までの流れ

  1. 所属組織として claude.com/partners から Claude Partner Network(登録自体は無料)に申請する
  2. Anthropic Partner Academy でアクセスをリクエストする(会社ドメインのメールを使う)
  3. 受験する試験を選び、Partner Academy 上で購入する
  4. Pearson VUE からユーザーID発行の案内メールが届く
  5. OnVUE(オンライン監督)またはテストセンターで日程を予約する。予約は24時間前まで変更・キャンセル可

なお本記事が初出時に書いた「2026年夏以降、有料プログラムとしてアクセスがより広く開放される予定」については、2026年8月27日時点で実現を確認できていない。認定一覧ページ・FAQ のいずれも、依然としてパートナー企業ドメインの要件を掲げている。個人での受験を待っている場合は、Anthropic Partner Academy の公式ページを定期的に確認するしかないのが現状だ。

当サイトは本試験を受験していない
本記事の試験形式・出題比率・費用・ポリシーはすべて Anthropic の公式Exam Guide(Version 1.0・Effective July 2026)、Anthropic Partner Academy、Pearson VUE の記載を確認して書いている。筆者自身は4試験のいずれも受験していないため、合否体験・実際の設問の難しさ・当日の細かい進行については一次の証言を提供できない。受験記が必要な場合は、実際に受験した方の記事にあたってほしい。本記事が担うのは、4試験を横断して公式情報を突き合わせる部分だ。

この章のポイント ・個人単独では申し込めない。会社ドメインのメールとPartner Network加盟が必要
・一方で前提資格・必修コースは無く、いきなり上位試験を受けても制度上問題ない
・「2026年夏に開放予定」は8月27日時点で実現を確認できていない


有効期限は12か月——更新と再受験のルール

見落とされやすいが、Claude認定資格は取ったら終わりではない。4試験とも認定日から12か月で失効する。公式Exam Guideは、基盤技術の変化が速いため保有者に最新知識を維持させる目的で期限を設けた、と説明している。

この12か月という数字は2026年6月30日に6か月から延長されたもので、それ以前に取得した認定も自動的に12か月へ延長されている。初出時の本記事は6か月時代の情報を載せていなかったため、ここで補っておく。

更新(リサーティフィケーション)

状況 やること 費用
期限内に更新する Anthropic Partner Academy で「前回認定以降の変更点」を確認し、非監督(プロクター無し)のアセスメントを受ける 無料
失効させてしまった 本試験をもう一度フルで受験する 全額($99〜$175)
試験内容が大きく変わった場合 更新アセスメントではなくフル再受験を求められることがある 全額

期限内なら無料・非監督で済むのに対し、1日でも切らすと全額を払って監督付きの本試験をやり直すことになる。カレンダーに11か月時点でリマインダを置いておくだけで費用が変わるタイプのルールだ。

不合格だった場合の再受験

不合格の回数 次に受験できるまで
1回目のあと 14日
2回目のあと 30日
3回目のあと 90日

上限は同一試験につきローリング12か月で最大4回まで。この上限は試験ごとに独立しているので、CCAR-Fに落ちてもCCDV-Fには通常どおり申し込める。受験料は毎回かかる(不合格による返金は無い)。

なお、予約した試験に現れなかった場合や、許容された遅刻の範囲を超えて到着した場合は受験料が没収され、登録し直しになる。結果に疑義がある場合の異議申立ては、通知日または受験日から14日以内にPearson VUEへ提出する(合格ラインの設定そのものと個々の設問内容は異議申立ての対象外)。

この章のポイント ・有効期限は12か月(2026年6月30日に6か月から延長・既存保有者も自動延長)
・期限内の更新は無料の非監督アセスメント。失効すると全額でフル再受験
・再受験の待機は14日→30日→90日、同一試験はローリング12か月で最大4回


受験に向いている人・向いていない人の判断フレーム

CCAR-Fを受けるべきかどうかは、仕事でClaudeをどう使うかによって明確に分かれる。

CCAR-Fが有効なケース

・Claude APIを使った本番サービスを設計・実装している
・パートナー企業のエンジニアとして、顧客へのClaude導入提案・実装を行っている
・社内でClaude活用プロジェクトのアーキテクト役を担っている
・LinkedInや転職市場でClaude/LLMエンジニアリングの資格を示したい

CCAR-Fが向いていないケース

・生成AIを業務で「使う」(操作・プロンプト作成)が主目的
・AWS/GCPのクラウドインフラが主戦場で、Claude APIは今後の選択肢のひとつにすぎない
・日本語での試験を必須とする(CCAR-Fは英語のみ)
・個人での受験を今すぐ希望している(2026年8月27日時点でも組織登録が必要)

目的別の推奨ルート

flowchart TD Start["生成AI資格を
取りたい"] --> Q1{主な目的は?} Q1 -->|"業務でAIを使う
リテラシー向上"| R1["生成AIパスポート
またはG検定"] Q1 -->|"MLモデル実装
データサイエンス"| R2["E資格 JDLA
AWS ML Engineer Associate"] Q1 -->|"ClaudeAPIで
システム設計"| R3["CCAR-F
Claude認定アーキテクト"] Q1 -->|"AWSのGenAI
開発スキル"| R4["AWS AI Practitioner
→ GenAI Developer Pro"] Q1 -->|"クラウド全般の
AI実装スキル"| R5["Google / Azure
各クラウドAI認定"] R3 --> R3a{"Anthropic Partner
Network加入済み?"} R3a -->|Yes| R3b["今すぐ受験可能
AnthropicAcademyで準備"] R3a -->|No| R3c["組織登録が必要
個人単独では申込不可"]

この章のポイント ・CCAR-FのROIが高いのは、仕事でClaude API・MCP・マルチエージェント設計を実際に扱うエンジニア
・英語試験 / 組織登録必須 / 実務経験前提の3点が現時点の制約
・日本語でのAI知識確認なら生成AIパスポート・G検定の方が取り組みやすい


学習リソースと想定問題

公式・準公式リソース一覧

リソース 種別 アクセス
Anthropic Academy 準備コース(13コース・200レベル) 公式 無料(Partner Network不要)
公式Exam Guide PDF 公式 Anthropic Academy経由でダウンロード
60問の公式練習試験 公式 Anthropic Academy経由
claudecertifications.com — スタディガイド・練習問題 コミュニティ 無料
paullarionov/claude-certified-architect コミュニティ(非公式) GitHubで無料公開
daronyondem/claude-architect-exam-guide コミュニティ(非公式) GitHubで無料公開
Udemy — CCAR-F模擬試験コース サードパーティ(有料) Udemy経由
Anthropic公式ドキュメント 参考資料 無料

準備の中心は公式Exam GuideとAnthropicが提供する60問の練習試験だ。Anthropic Academyの13コースはPartner Network未加入でも受講可能なため、まずここから始めるのが現実的なスタート地点だ。

コミュニティ教材(paullarionov/claude-certified-architect)

このリポジトリは英語・日本語・ロシア語・スペイン語・中国語の演習教材を提供しており、5つのドメイン(ツール設計、MCP統合、構造化出力、コンテキスト管理、信頼性)に対応した練習問題が含まれている。あくまでコミュニティ作成の非公式教材だが、概念理解の補助として活用できる。

# コミュニティ教材をクローン
git clone https://github.com/paullarionov/claude-certified-architect
cd claude-certified-architect

# 日本語ガイドを確認
ls guides/ja/

Anthropic公式ドキュメントの活用

本番試験はドキュメント参照不可のため、以下の公式ドキュメントを事前にしっかり理解しておく必要がある。特にツール設計とMCP統合の2領域は、ドキュメントを読んだだけでなく「自分で実装したことがある」状態で臨むことが推奨されている。

Tool Use(ツール使用) — Domain 4の核心
Model Context Protocol — Domain 4のMCP統合
Agentic and multi-agent frameworks — Domain 1の核心
Context windows — Domain 5

Claude APIの実装パターンを実践的に学ぶには、Anthropic公式claude-cookbooks — Claude API実践レシピ集の使い方 も参考になる。公式notebookでClaude APIの具体的な使い方が網羅されている。

この章のポイント ・学習の中心は公式Exam Guide + 60問の公式練習試験 + 13の無料Academyコース
・Claudecertifications.com、GitHubコミュニティ教材でも補強可能
・試験はクローズドブックなので、公式ドキュメントの内容を事前に理解しておく必要がある

ドメイン別想定問題(準備用)

以下は公式Exam Guideで公開されている5つのドメインをもとに、典型的な設計判断問題を構成した想定問題だ(実際の試験問題ではない)。


想定問題1:ツール設計(Domain 4)

ECサイトの注文管理システムにClaude APIを組み込む設計をしている。ユーザーが「先週の注文状況を教えて」と入力した場合、Claudeが適切に注文履歴APIを呼び出せるようにするには、どのアプローチが最も適切か?

A) ユーザーのメッセージをそのままAPIに渡し、APIのレスポンスをシステムプロンプトに追加する

B) get_order_history ツールを定義し、パラメータに start_dateend_date を持たせてClaudeに呼び出させる

C) 毎回の会話の冒頭で注文履歴全件をシステムプロンプトに埋め込む

D) description に「常に呼び出すこと」と書いたツールを定義し、ツールの結果をプロンプトに追加する

解説を見る

正解:B

解説:
ツール設計の基本は「モデルが自律的に必要なツールを判断・呼び出せる」ように設計することだ。

  • Aは不正解。ユーザーの自然言語をAPIに直接渡しても意味のある結果は得られない。
  • Bが正解。get_order_history ツールに start_dateend_date パラメータを持たせることで、Claudeが「先週」という言葉から適切な日付範囲を推論して呼び出せる。
  • Cは不正解。注文履歴全件をシステムプロンプトに埋め込むとトークンを大量消費し、コンテキスト管理のアンチパターンになる。
  • Dは不正解。description で「常に呼び出す」と指示することはツール設計のアンチパターン。モデルの判断を妨げる。

重要ポイント: ツールの description はモデルのツール選択に使われる。「いつ呼ぶべきか」を自然な表現で記述し、モデルの自律的判断を活かすことが設計の核心だ。


想定問題2:MCP統合(Domain 4)

以下の4つのシナリオのうち、MCP(Model Context Protocol)を使うことで最も大きな恩恵が得られるのはどれか?

A) 単発のテキスト要約タスクを自動化したい

B) 社内Wiki・Jira・GitHubの複数データソースにClaude APIからリアルタイムでアクセスさせたい

C) Claude APIの出力をJSONとして毎回受け取りたい

D) 会話履歴を20ターン以上保持したい

解説を見る

正解:B

解説:
MCPの設計目的は「モデルと外部データソース・ツールをつなぐ標準プロトコルを提供すること」だ。

  • Aは不正解。単発の要約タスクにMCPは過剰設計。通常のAPIコールで十分。
  • Bが正解。複数の外部システム(Wiki・Jira・GitHub)にアクセスする場合、各システムに対応するMCPサーバーを立てることで、Claudeが統一的なインターフェースでアクセスできる。認証情報の一元管理、接続の標準化が大きな恩恵をもたらす。
  • Cは不正解。構造化出力はDomain 3の話であり、MCPは関係ない。
  • Dは不正解。会話履歴の保持はコンテキスト管理(Domain 5)の話。MCPは外部システム接続のプロトコルであり、会話管理とは別の概念だ。

重要ポイント: MCPは「複数の外部システムへの接続を標準化する」ためのプロトコル。単一システムへのアクセスや会話管理とは目的が異なる。MCP統合の詳細は MCPの仕組みと構造を解説 も参照してほしい。


想定問題はここまで
残る Domain 1(Agentic Architecture・27%)と Domain 5(Context Management・15%)についても考え方は同じで、「動くか」ではなく「本番で壊れにくいか」を基準に選択肢を絞る。実際の設問は Anthropic Partner Academy が配布する公式の練習試験で確認できる。当サイトが作った上記2問はあくまで出題ドメインから逆算した例題であり、本試験の問題ではない。

2026年8月時点の認定ラインナップと今後

「4つに増えた」のはいつか、いま何本あるか

Anthropicの認定は2026年3月12日に Architect–Foundations 1本で始まり、2026年7月に4試験体制になった。2026年8月27日に Anthropic Partner Academy の認定一覧を確認した時点でも、掲載されているのは以下の4つのままだ。5つ目の認定やセラー専用トラックは掲載されておらず、「coming soon」の表記も無い。

資格名 対象者 費用 ステータス(2026-08-27確認)
Associate — Foundations(CCAO-F) 業務でClaudeを使う非エンジニア。コンサル・セラー・デリバリーリード $99 提供中
Developer — Foundations(CCDV-F) Claude API・Agent SDK・MCPで実装する開発者 $125 提供中
Architect — Foundations(CCAR-F、旧CCA-F) 本番システムを設計するソリューションアーキテクト $125 提供中
Architect — Professional(CCAR-P) 上位のアーキテクト $175 提供中

出典:Anthropic Partner Academy — 認定一覧

ひとつ注記しておくと、Associate(CCAO-F)は Claude Partner Network のティア要件にはカウントされないと認定一覧に明記されている。パートナー企業がティア維持のために取得を計画している場合は、対象になるのが Developer 以上である点を確認しておきたい。

各試験のExam Guideはいずれも Version 1.0・Effective July 2026 の表記で、改訂があれば版が上がる。「subject to change without notice」と本文に書かれているため、受験を決めた時点で最新版のPDFを取り直すのが確実だ。

企業・チームでの受験を検討する場合

企業が複数名の受験を計画する場合、Claude Partner Networkへの組織登録が起点になる。登録自体は無料だが、当初の先着5,000名「無料受験枠」は終了しており、受験ごとに$99〜$175が必要だ。まず組織を登録し、Anthropic Partner Academyから対象メンバーの受験をPearson VUEで手配する流れになる。

有効期限が12か月であることを踏まえると、チーム単位では取得月をずらして更新時期を分散させる運用が現実的だ。更新自体は無料の非監督アセスメントで済むが、全員の期限が同月に集中すると失効リスクが跳ね上がる。

また、Claude Microsoft 365コネクタを活用してClaude APIをエンタープライズ環境に統合しているチームなら、Claude Microsoft 365連携:Outlook・SharePoint・Teams接続と活用ガイド で述べているような実務ユースケースがDomain 1(エージェント設計)の学習素材としても機能する。

この章のポイント ・4試験体制になったのは2026年7月。8月27日時点でも4つのままで、5つ目の告知は無い
・Associate(CCAO-F)はPartner Networkのティア要件にカウントされない
・Exam GuideはVersion 1.0・Effective July 2026。受験前に最新版を取り直す


参照ソース

Claude Certified Architect – Foundations Exam Guide(公式PDF・Version 1.0 / Effective July 2026)
Claude Certified Developer – Foundations Exam Guide(公式PDF・Version 1.0 / Effective July 2026)
Claude Certified Associate – Foundations Exam Guide(公式PDF・Version 1.0 / Effective July 2026)
Anthropic Partner Academy — 認定一覧(4試験・費用・対象者)
Anthropic — Claude Partner Network 公式発表
Claude Certification Program by Anthropic — Pearson VUE 公式(受験登録・4試験一覧)
Anthropic Partner Academy — Certifications FAQ
The Complete Guide to Anthropic’s Claude Certifications: the 4 exams — Medium(Roan Brasil Monteiro)
Claude Certified Architect Exam: Cost, Format, Pass Rate (2026) — FindSkill.ai
Claude Certified Architect: How to Get Certified in 2026 — lowcode.agency
CCAR-F Prep Guide — Medium(Balaji Ashok Kumar)
The Claude Certified Architect Is Here — Medium(Reliable Data Engineering)
Step-by-step Guide to Achieve Claude Certification — bigtechcareers.com
Inside Anthropic’s Claude Certified Architect Program — DEV.to
Claude Certified Architect: Free AI Certification Guide 2026 — buildmvpfast.com
Claude Certifications — スタディガイド・練習問題
paullarionov/claude-certified-architect — GitHub(コミュニティ教材)
Anthropic API ドキュメント:Tool Use
Anthropic API ドキュメント:Model Context Protocol
【2026年版】生成AI資格のおすすめ12種 — SHIFT AI TIMES
AWS Certified AI Practitioner — 公式
AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate — 公式
AWS Certified Generative AI Developer – Professional — 公式
AWS expands AI certification portfolio and retires ML Specialty — AWS Blog